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| 自立型地域社会に必要な自律型人材 |

地域社会をどのように振興し、生活者に住みよさを提供するかという、 いわば「地域の経営」の基本課題はどのような市民や行政パーソンによって担われるべきでしょうか。

今日の地域経営を巡る環境変化は著しいものがあります。 今日のように社会・経済環境が非連続的に変化する時代には、かつての高度成長時代、 あるいは国主導のステレオタイプの地域整備時代に効果的であった過去の経験、前例、又は示された要領に則ったやり方は通用しません。

新しい環境下で有効なのは「地域や組織の成員一人ひとりの価値観を認める地域・組織風土」のもとでの「継続的に学習し、 刺激しあい、革新を続け、あるいは地域アイデンティティに拘りを持った地域・組織」であり、 またそこでの「一人ひとりが自ら考え、自ら挑戦する人材」による考え方や行動です。

このことを行政パーソンのリーダー像を例にとって言えば、 「旧来の先導・指示型リーダー」以上に「他者をエンパワーメントし、能力を引き出す支援型リーダー」がより効果的に機能すると考えられます。

ここに支援型リーダーに求められる具体的な能力ないし、コンピテンシーは何かその像を明らかにする所以があります。